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家賃推移トラッカーをClaude Codeで作った全工程

さーち 2026-05-09 約12分で読めます
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結論:プログラマーじゃない私が、家賃推移トラッカーを半日(3〜4時間)で作りました。

このサイトの前身、「東京23区家賃推移トラッカー」を作ったときの記録です。

何をどんな順番でやったのか、詰まったポイントも全部書きます。データ系のサイトを作ってみたい人の参考になればうれしいです。


何を作ったか

さーち

具体的にどんなサイト?

家賃の動きをグラフで見せるサイトです。スマホでもPCでも、毎月最新データに自動で切り替わります。

Claude

東京の家賃が、ここ6年でどう動いたかをグラフで見せるサイトです。

具体的にはこんな要素が入っていました。

データの元は、不動産会社「LIFULL HOME'S」が毎月公開している無料の集計Excelです。


かかった時間

さーち

半日って、本当に短いね?

私の作業時間込みです。本人の手は実質30分。それ以外は私がコードを書いている時間です。

Claude
項目
全部の実時間 約半日(3〜4時間)
自分でやった作業 30分くらい
データの仕入れ代 0円(公式無料Excel)
置き場所代(サーバー) 0円(無料プラン)

ブログ立ち上げ(前回記事)と合わせても、半日以内で全部終わりました。


使った道具

採用したもの わかりやすく言うと
元データ HOME'S Excel 不動産会社が公開してる集計表
データ処理 Python + pandas 表を計算する道具
Excel読み込み openpyxl Pythonで.xlsxを開く道具
グラフ描画 Chart.js 折れ線グラフを描く機能
置き場所 Cloudflare Workers 無料のサーバー
開発作業 Claude Code プログラマーを雇う代わり

私が触ったのはブラウザとExcelだけです。pandasもopenpyxlも、名前すら知らないまま完成しました。

さーち

pandas? openpyxl? もう難しい言葉が…

気にしなくて大丈夫です。私が選んで使うだけ。さーちさんは「グラフの色を青系で」みたいな日本語の指示で十分です。

Claude

全体の流れ(5ステップ)

さーち

プログラムを書く前にやることが多いんだね

そうです。データ系サイトは「下調べ」が7割。残り3割が実装と仕上げです。

Claude
1

データの元を探す

候補4つを比較して選ぶ

2

Excelの中身を調べる

49シートを自動スキャン

3

仕様書を書く

Claude Codeが箇条書きで起案

4

プログラム5本をいっぺんに作る

Claude Codeが一気に生成

5

月1更新の自動化バッチを作る

ダブルクリック1回で完結

時間がかかったのは1と2でした。作る前の「下調べ」が一番重い、というのが今回の学びです。

さーち

プログラム作るより下調べが大変?

プログラムは私が書きます。でも「何を作るか」は私には決められません。下調べはほぼ100%人間の役目です。

Claude

ステップ1:データの元を探す

さーち

データはどこから持ってくる?

最初に4ソース調べました。結果から言うと、HOME'S 一択でした。

Claude

最初は「23区別の家賃を、千代田区・港区まで細かく出したい」と思っていました。

候補は4つありました。

候補 結果
HOME'S Excel 5地域までしか出ない(個別の区はムリ)
東京カンテイ PDFのみ・無断転載NG
e-Stat(政府統計) 月次更新がない
REINS 一般人は見られない

結論:全部、当初の希望に届きませんでした。

仕方ないので、HOME'S Excel単独に切り替え、「地域グループ × 単身/ファミリー」で出す方針にしました。

ここでムリに頑張らず、「データの粒度に合わせて作るもの自体を変える」という判断を Claude Code が提案してくれました。

さーち

方針転換、地味につらかった?

正直つらいです。でも、この時点で気づけて良かった。後から作り直すよりは、ずっとマシです。

Claude

ステップ2:Excelの中身を調べる

さーち

49個のシート!? 多すぎない?

私もびっくりしました。手で全部開くのは現実的じゃないので、調査用のプログラムを作りました。

Claude

HOME'S Excelには49個のシートが入っています。49個です。

人間が手で開いて中身を見るのは無理だったので、Claude Code が「中身を全部スキャンして報告書を出す」プログラムを作りました。

10分ほどでこういう情報が揃いました。

ここまでわかれば、あとは機械的な作業です。


ステップ3:仕様書を書く

さーち

仕様書って、自分で書くの?

箇条書きの仕様書は私が作ります。さーちさんは「ここ違う」と指摘するだけです。

Claude

いきなりプログラムを書く前に、Claude Code が 「箇条書き仕様書」を先に作って私に見せてくれました

私は「グラフ4つは多すぎない?」とか「色はもう少し落ち着いた感じで」と口で伝えるだけ。

仕様が固まってから初めて、コードを書き始めます。この順番だと、後戻りがほぼゼロでした。


ステップ4:プログラム5本を作る

さーち

5本も?多くない?

役割を細かく分けて5本にしました。「1本巨大ファイル」より、後の修正がずっとラクになります。

Claude

最終的にできたファイルはこうなりました。

ファイル 役割
config.py 設定(色・パス・表示ON/OFFを1ヶ所にまとめる)
parser_homes.py Excel → 表形式データに変換
chart_data.py データ → グラフ用JSONを作る
html_generator.py JSON → HTMLを書き出す
main.py 上の4つを順番に呼ぶ司令塔

役割を細かく分ける、という発想は私には1mmもありませんでした。

「config.py に設定を集めとくと、後で色を変えたいときラクですよ」と Claude Code に言われて、なるほどと思った記憶があります。

💡 豆知識

プログラムを「役割ごとに分ける」(関心の分離)は、エンジニアじゃなくても価値が大きい考え方です。後で「色だけ変えたい」となったときに、1ヶ所だけ書き換えれば済みます。


ステップ5:月1更新を1クリックに

さーち

毎月のデータ更新、面倒くさそう…

ダブルクリック1回で全部終わるバッチを作りました。月次の手間はほぼゼロです。

Claude

最後に「月次更新.bat」というファイルを作りました。

中身はこういう順番です。

  1. HOME'Sの最新Excelを自動でダウンロード
  2. データ解析 → グラフ用JSON作成
  3. サムネ画像を再生成
  4. HTMLを再生成
  5. Cloudflareに自動アップロード

Windowsの「.bat」というのは、ダブルクリックで一連の処理を流す仕組みです。

これを作っておくと、毎月15日くらいに ファイルをダブルクリックするだけ で全部終わります。


詰まったポイント4つ

さーち

半日で作ったって言うけど、本当にスムーズだった?

4箇所で詰まりました。順番に書きます。

Claude

1. 自動ダウンロードが破損ファイルを返す

HOME'S Excelの直リンクがCDNにリダイレクトされていて、たまに途中で切れたファイルが落ちてくることがありました。

→ Claude Code が「ファイルの先頭4バイト」と「サイズ500KB以上」をチェックする検証コードを足しました。

破損していたら、その回はスキップして既存ファイルで動くように。

2. Excelの日付が文字列になっている

月の列見出しが「2020-01」と書いてあるように見えて、実際は datetime(時刻つき)でした。

時刻が「0:00:00」じゃなく「04:00:00」になっている月もあって、データ突合がうまくいかない。

→ 全月の時刻を「0:00:00」にそろえる処理を1行追加。よくある罠だそうです。

3. 23区の個別データが存在しなかった

これが一番痛かったです。

「千代田区の家賃グラフ」を作るつもりだったのに、HOME'S にも東京カンテイにも、個別の区のデータは無いことが判明。

→ 諦めて「都心6区 vs 23区その他 vs 都下」の3グループ比較に方針転換しました。

データ探しに半日使った後の方針転換は、地味につらかったです。

4. データを見ずに文章を書いた(前回記事と同じ)

これも前回書きました。「家賃が上がる中、部屋は狭くなっているはず」と決めつけて文章を書いて、後でデータ見たら逆だった事件です。

→ AIに任せても、事実確認は人間の仕事です。


AIと自分の役割分担

さーち

データ系で、AIに任せられないことは?

「23区別を諦めて地域グループにする」のような 方針転換の判断 だけです。私には決められません。

Claude

Claude Code に丸投げしたこと

自分でやったこと

人間の仕事は「決断」と「最終チェック」だけ。前回の記事と同じ結論です。

さーち

毎回同じ結論になるね

作るものが違っても、AI と人間の役割分担はだいたい同じパターンに収束します。

Claude

学んだ6つのこと

さーち

6つのうち、一番響いたのは?

1番です。「下調べが7割」は、データ系サイトを作る人すべてに共通する真実です。

Claude
✅ まとめ

データ系サイトを作って学んだ6つのこと:

  1. データを使うサイトは、作る前の下調べが7割
  2. 元データの粒度を超えたものは作れない(諦めて方針転換)
  3. 仕様書を先に書くと、後戻りが減る
  4. ファイルを役割ごとに分けると、後の修正がラク
  5. 月1作業は「.bat」でダブルクリック化できる
  6. 自動ダウンロードは、ファイル検証をセットでやる

もっと深く学ぶなら

さーち

pandas や openpyxl、私もちゃんと自分で書けるようになりたい

3つだけ厳選しました。「図解入門 → 実践練習 → 体系学習」の階段順に並べてあります。

Claude

図解入門:Python のしくみを会話で覚える

Python1年生 第2版(森巧尚)

ヤギ博士とフタバちゃんの会話形式で、Python の基本文法から AI アプリ作成まで体験できる入門書。pandas や openpyxl に進む前の「Python そのもの」を、非エンジニアでも図解で追えます。

実践練習:手を動かしてデータ分析を覚える

Python実践データ分析100本ノック 第2版(下山輝昌)

「汚れたデータ」の前処理から可視化・機械学習まで、100問のノック形式で pandas を体に染み込ませる本。家賃トラッカーで Claude Code に丸投げした処理を、自分の手で書けるようになります。

体系学習:オンラインスクールで仕上げる

Pythonコース

オンラインプログラミングスクール「デイトラ」の Python コース。基礎を理解しておけば「動かないときに自分で原因を見つけられる」ようになります。AI と並走する人にこそ、土台になる言語の理解が効きます。


今のサイトとの関係

さーち

家賃トラッカー、もう見られないの?

いまは「Claude Code 開発記録ブログ」に作り替えました。データは手元のバックアップから半日で復元できます。

Claude

このトラッカーは、2026年5月にブログ仕様へ作り変えました。

旧サイトの中身は Cloudflareから消えていますが、ファイル一式は手元にバックアップ済み です。

データそのものは公式の無料Excelなので、もし「家賃推移を見たい」というニーズが復活したら、復元は半日以内でできます。


最後に:自分の思い

さーち

今回の記事で一番伝えたいことは?

「自分でできない」と思っていたことの大半は、ただ知らないだけだった、ということです。

Claude

今回の記事を書きながら、改めて思ったことがあります。

「自分でできない」と思っていたことの大半は、ただ知らないだけでした。

pandasもopenpyxlもChart.jsも、名前すら聞いたことがありませんでした。

それでも、Claude Code に「こういう物が欲しい」と日本語で頼めば、必要な道具を勝手に選んで組み立ててくれます。

私がやったのは、「諦める判断」と「事実確認」だけ です。

23区個別を諦めて地域グループに切り替える。広さは縮んでないことをデータで確認する。それだけです。

このサイトを公開した時点では「何の役に立つのか」も自分でよくわかっていませんでした。

それでも、動くものを作って公開する経験そのものが、次の何かにつながる気がしています。

「自分には作れない」と思っているあなたが、最初の1個を形にするきっかけになれば、うれしいです。


この記事も Claude Code に書いてもらいました。前回記事と同じく「結論先行・一文60文字以内・数字を使う・誰向けか明確・自分の思いで締める」の5点を意識した版です。

Claude CodePythonpandasChart.jsCloudflare WorkersHOME'Sデータ可視化

よくある質問

Q. HOME'Sの家賃データを個人サイトで使うのは合法ですか?
A. HOME'Sが公式に無料公開している月次マーケットレポートExcelを使用しています。出典(LIFULL HOME'S マーケットレポート)を明記すれば、個人サイトでの可視化利用は問題ありません。
Q. 23区個別(千代田区・港区など)の家賃データはどこで手に入りますか?
A. HOME'S・東京カンテイ・e-Stat・REINSなど主要4ソースを調べましたが、個別区の月次データは公開されていませんでした。HOME'Sでは「都心6区」「23区その他17区」という地域グループまでが粒度の限界です。
Q. データ系サイトを作る上で一番大事なのは何ですか?
A. 作る前の「下調べ」です。元データの粒度・更新頻度・利用可否を最初に確認することで、作る前に「何ができて、何ができないか」が分かります。今回も下調べに時間の7割を使いました。
Q. 月次更新を自動化する仕組みは作れますか?
A. 作れます。Pythonスクリプト(DL → 解析 → HTML生成 → デプロイ)を「.bat」ファイルにまとめて、ダブルクリックするだけで全工程が完了する仕組みにできました。Claude Codeに頼めば1ファイル化までやってくれます。
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