結論:他人に見られて困る情報は、AIに入れない。
- 絶対NGは6カテゴリ
- 判断基準は「社内Slackに貼れる?」の一言
- ASP規約・個人情報保護法・社内規程の3つに引っかかる
この記事は、Claude Code を1ヶ月使った非エンジニアが、AIに入力していい情報・ダメな情報の線引きをまとめた記録です。
「AIに入れちゃダメな情報って、結局どこまで?」
「他人に見られて困るかで判断するのが一番早いです。今日は6カテゴリで整理します。」
なぜ「入れちゃダメな情報」があるのか
ChatGPT や Claude にデータを送ると、3つのリスクが発生します。
- AI 提供元のサーバーにログが残る
- プランによっては学習データに使われる
- AI のバグや漏洩で外部に出る可能性がゼロではない
特に無料プランや初期設定のまま使う場合、学習に使われる前提で考えるのが安全です。
有料プランでも「ログは一定期間保存される」のが普通です。AI に入れた瞬間、自分のPCの外に出ていると考えてください。
絶対NGの6カテゴリ
ここから6カテゴリを順番に見ていきます。各カテゴリで「NG例」「なぜダメか」「代替策」をセットで書きます。
1. 個人情報(自分・家族・他人)
NG例
- 自分の本名・住所・電話番号・メアド
- 家族や友人の名前・連絡先
- 知人の顔写真
なぜダメか
個人情報保護法の対象になります。特に他人の情報を本人の同意なくAIに送るのは、ほぼアウトと考えてください。
代替策
- 名前は「Aさん」「Bさん」に置き換える
- 住所は「東京23区内」など粒度を下げる
- メアドは「○○@example.com」のような架空に変える
私は記事の下書きを AI に直してもらう時、登場人物を全部アルファベット1文字に置き換えてから渡しています。読みにくくなりますが、戻すのは Find & Replace で5秒です。
2. パスワード・APIキー・トークン
NG例
- ログインパスワード
- APIキー、アクセストークン
- 銀行の暗証番号、PIN
なぜダメか
漏れた瞬間、即不正アクセスにつながります。AI 側のログから流出するリスクは小さくても、ゼロにはなりません。
代替策
- パスワードは管理ツール(1Password等)に保管
- API キーは環境変数で扱う
- AI に渡す時は
YOUR_API_KEY_HEREのようなプレースホルダーに
コードを AI に見せる時は、コミット前に「キーが入っていないか」目で1回確認。これだけで事故率が大きく下がります。
3. 社外秘・社内資料・契約書
NG例
- 社内マニュアル、議事録
- 契約書の本文
- 未発表のスライド、提案書
なぜダメか
就業規則や秘密保持契約に違反する可能性が高いです。会社の情報を勝手に外部のAIに渡すと、最悪解雇事由になります。
代替策
- 会社が契約しているエンタープライズ版(Claude Enterprise、ChatGPT Enterprise 等)を使う
- 個人プランで使うなら、固有名詞を全部マスキングする
- 判断に迷ったら上司か情シスに確認
「これくらい大丈夫だろう」で渡したスライドが、SNSで「○○社の資料がAIから出てきた」と話題になった事例があります。会社員の方は本当に注意してください。
4. 取引先情報
NG例
- 取引先の社名・担当者名・連絡先
- 取引条件、見積金額
- メールのやり取り原文
なぜダメか
取引先との秘密保持契約(NDA)に違反します。信頼関係が壊れるだけでなく、損害賠償の対象になることもあります。
代替策
- 「取引先A社」「担当者B様」に置き換える
- 金額は「数百万円規模」など範囲で伝える
- メール文面を直してもらう時は、固有名詞を全部仮名に
5. 金融情報
NG例
- クレジットカード番号・有効期限
- 銀行口座番号、暗証番号
- 確定申告書類、源泉徴収票
- マイナンバー
なぜダメか
金融情報は詐欺・不正利用の標的になります。マイナンバーは法律で取り扱いが厳しく制限されており、AI に渡すのは想定外の利用です。
代替策
- 金額だけ伝える(「月額3万円」「年収500万円台」など)
- 書類の内容を整理したい時は、固有番号や氏名を消したPDFを作る
- 税理士・FP に頼む方が安全な領域は AI に丸投げしない
6. 未公開情報
NG例
- 自社の未発表サービス・新製品情報
- 上場前の業績数字
- 他人の未公開作品(小説・楽曲・コード)
なぜダメか
- 上場企業ならインサイダー取引規制
- 他人の作品なら著作権侵害
- 会社の未発表情報なら機密保持違反
いずれも刑事罰や損害賠償につながる重い違反です。
代替策
- 公開後に AI に相談する
- 抽象化して聞く(「新しい SaaS サービスの命名で悩んでいる」など)
- 自分の作品でも、共同制作なら共著者の同意を取ってから
判断に迷ったら:「社内Slackに貼れる?」テスト
6カテゴリを暗記するのは大変です。覚えやすい判断基準を1つ持っておくと楽です。
「この情報、会社のSlackや、初対面の人とのチャットに貼れる?」
迷ったら一瞬手が止まる。止まったら入れない。これだけで事故の8割は防げます。
私が使っている判断フローはこうです。
やってしまった時の対処
うっかり入れてしまうことは、誰にでもあります。慌てずに対処すれば、被害は最小限で済みます。
| 入れたもの | 最初にやること |
|---|---|
| パスワード | 今すぐ変更する |
| APIキー | キーを失効・再発行する |
| クレカ番号 | カード会社に連絡して停止 |
| 会社の情報 | 上司・情シスに自己申告する |
| 個人情報 | 当該の方に謝罪・経緯を説明 |
「黙っていればバレない」と思っても、ログは AI 側に残っています。自己申告した方が、結果的に被害も自分のダメージも小さくなることが多いです。
学んだ3つのこと
- AIに送った瞬間、自分のPCの外に出る:戻せない
- 「他人に見られて困るか」が一番速い判断軸:6カテゴリより覚えやすい
- 置き換える手間を惜しまない:5秒の置き換えが、何十時間の事故対応を防ぐ
今後
AI プロバイダ側のセキュリティは、今後も強化されていきます。それでも「自分の手で入れた情報は、自分の責任」という構造は変わりません。
便利さに慣れるほど、入れていいか考える時間が短くなります。慣れた頃が一番危ない、と自分に言い聞かせています。
最後に:自分の思い
Claude Code を使い始めた最初の数日、私は「コードを直してほしい」と思って、自分のPC内のファイルをそのまま AI に渡そうとしたことがあります。中にメアドや知人の名前がちらっと混ざっていました。
幸い、入れる前に気づきましたが、「便利さに飛びつくと、こういう所で足を踏み外すんだな」と背筋が寒くなった記憶があります。
それ以来、AI に何かを渡す前に「社内Slackに貼れる?」と一瞬だけ考える癖をつけました。たった1秒ですが、この1秒が一番大事だと思っています。
伝えたいことは1つだけ。
AI は便利ですが、入れたものは戻せません。1秒だけ立ち止まる癖を、最初のうちにつけておいてください。
この記事も Claude Code に書いてもらいました。「結論先行・一文60文字以内・数字を使う・誰向けか明確・自分の思いで締める」の5点を意識した版です。
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