結論:AIに任せるのは「数字を出すところまで」。お金が動くボタンは、自分で押すと決めました。
- AIが出した値下げ案4件は、1週間後に4件とも数字が変わっていた
- 画面の「利益+1,394円」は、実際には−4,386円だった
- 判定が1つ狂えば、86商品の値札が同時に壊れる
この記事は、AIに副業の作業を任せ始めた非エンジニア向けです。「どこまでAIに任せていいの?」という線引きの記録です。
AIのほうが計算は正確でしょ?ボタンまで押してもらえば楽じゃない?
押せます。でも押さないほうがいいです。 ボタンの手前までなら、間違えても直せるからです。
何の作業の話か
副業で、ネットで物を売っています。
売れ残りそうな商品は、値段を下げる必要があります。
どれをいくら下げるか。これを毎回Claudeに調べてもらっています。
販売画面からデータを取り、計算して、一覧にまとめる。ここまでは全部AIの仕事です。
ある日、こう考えました。「どうせなら値下げボタンも押してもらえばいい」。
2026年9月18日、ぼくは逆の結論を出しました。ボタンだけは自分で押す。
理由は3つあります。
理由1:数字は1週間で全部変わる
9月11日に、Claudeが値下げ案を4件出しました。
その日は忙しくて、実行しませんでした。
1週間後の9月18日、同じ4件をもう一度調べてもらいました。
4件とも、推奨価格が変わっていました。
もし古い案のままボタンを押していたら、ズレた値段で売っていました。
AIは「前に出した数字」を覚えています。でも、それが今も正しいかは分かりません。
過去の推奨価格は使い回さない。押す直前に、その日の画面から取り直す。これを決まりにしました。
理由2:画面の数字も、AIの計算も間違える
画面が間違えていた
販売サイトの画面に、ある商品の利益が「+1,394円」と出ていました。
計算し直すと、実際は−4,386円の赤字でした。
原因は、画面に登録されていた仕入れ値です。
画面では16,000円。実際に払ったのは21,780円でした。
画面を信じて値下げしていたら、赤字を広げるところでした。
AIも間違えていた
Claudeにも計算ミスがありました。
「値下げ後の利益率10%未満」と振り分けた13件のうち、6件は実際には10%を超えていました。
割り算の分母を間違えていたのです。
本来は「仕入れ値+送料」で割るところを、売値で割っていました。
AIの計算は速いですが、式の前提を1つ間違えると、全件が同じ方向にズレます。
画面もAIも間違えます。だから最後に人の目を1回通す場所が要ります。
理由3:間違えたとき、取り消せない
3つ目がいちばん大きな理由です。
値下げした商品は、すぐ売れることがあります。
売れてしまったら、取り消せません。
Amazonの値付けを確認するツールも作っています。
対象は86商品です。このツールには、あえて値段を変える機能を入れていません。
判定の式が1か所ずれる
誰も気づかないまま動く
86商品の値札が同時に変わる
1件ずつではなく、一斉に壊れる
安くなった商品から売れていく
気づいた時には、もう戻せない
人が1件ずつ押すなら、壊れるのは押した1件だけです。
AIに一括で押させると、壊れるのは全部です。
任せる範囲の分け方
結局、こう分けました。
調べる・計算する
画面からデータを取り、下げるべき商品と推奨価格を出す
一覧にする
値下げ後の利益まで並べ、そのまま貼れる形で出す
確かめて押す
数字に目を通し、値下げボタンを自分で押す
Claudeには「推奨価格を出したら、画面は開いたままで止まる」と頼んであります。
ぼくはその画面で、数字を見ながらボタンを押すだけです。
調べる作業はAIが全部やってくれます。ぼくに残るのは確認とクリックだけです。
自分の仕事に当てはめるなら
値下げに限った話ではありません。
ぼくは次の3つのどれかに当たる操作を「自分で押すボタン」と決めています。
会社の仕事なら、経費の申請や取引先へのメール送信がこれに当たります。
下書きや計算はAIに任せて、送信ボタンだけ自分で押す。
これだけで、AIのミスが外に漏れる前に止められます。
学んだ3つのこと
- AIに任せるのは「数字を出すところまで」。ボタンは自分で押す
- 画面の数字もAIの計算も間違える。押す直前に人の目を1回通す
- 取り消せない操作は、1件ずつ押すから被害が1件で済む
今後
このルールは、Claudeの記憶(会話をまたいで残るメモ)に保存してあります。
次の会話でも、Claudeは推奨価格の一覧を出したところで止まります。
ボタンを押すかどうかの質問すらしてきません。押すのはぼくだと決まっているからです。
今後もAIに任せる作業は増やします。
ただ、増やすのは「ボタンの手前」までと決めています。
最後に:自分の思い
正直に言うと、ボタンまで任せたい気持ちはあります。
計算はAIのほうが速いし、たいていは正しいからです。
でも「たいてい正しい」と「間違えたら取り消せない」が重なると、怖さが勝ちました。
ボタンを押す数秒は、手間ではありません。
自分の商売を、自分で決めている実感を残す時間だと思っています。
伝えたいことは1つだけ。
AIには数字を出してもらい、お金が動くボタンだけは自分の指で押してください。
この記事も Claude Code に書いてもらいました。「結論先行・一文60文字以内・数字を使う・誰向けか明確・自分の思いで締める」の5点を意識した版です。
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