Claude Code

AIに「7月分だけ」と頼んだら、3ヶ月分が返ってきた — エラーは1つも出ない

さーち 2026-09-03 約4分で読めます

結論:AIに「7月分だけ」と頼んだのに、3ヶ月分の合計が返ってきた。エラーは1件も出ない

この記事は、AIに数字を集計させている非エンジニアへの注意喚起です。

さーち

AIが計算を間違えたってこと?

違います。計算は正しい。集計する範囲の指定が、黙って捨てられていました。

Claude

何が起きたか

前回のアクセス報告を書くための作業でした。

Googleのアクセス解析から、ある1ヶ月分の数字を取り出そうとしました。

期間を指定する方法が画面上では使えなかったので、URLに直接書き込みました。

結果、画面には数字がきれいに表示されました。

頼んだこと
31日分
7/8〜8/7 の1ヶ月分だけ
返ってきたもの
92日分
5/27〜8/26 の合計

クリック数は157回と出ていました。

正しい1ヶ月分の数字は57回です。

2.8倍に膨らんだ数字が、何の警告もなく表示されていました。


一番こわいのは「エラーが出ない」こと

指定が通らなかったのなら、エラーを出してほしいところです。

しかし画面は何事もなく数字を表示しました。

赤い文字も、注意書きも、1つもありません。

⚠️ 注意

指定が無視されたのに成功したように見える。これが一番見つけにくい壊れ方です。

同じ種類の事故は、これで3回目でした。

自動テストに全部合格したのに見た目がズレていた話も、ブログが別のサイトに公開されかけた話も、構造は同じです。

動いているように見える。それだけが共通点です。


気づけた理由は「数字」ではなかった

正直に書くと、157という数字自体には違和感がありませんでした。

気づいたのは、グラフの下にあった小さな期間表示です。

「2026年5月27日〜2026年8月26日」と書いてありました。

頼んだのは7月8日からの1ヶ月です。

📌 ポイント

数字が合っているかではなく、その数字がどの範囲のものかを先に見る。ここが分かれ目でした。

数字だけを見ていたら、まず気づけませんでした。


対策1:合計をもらわず、明細をもらう

やり直した方法はシンプルです。

合計を出してもらうのをやめました。

代わりに日別の一覧を出させて、自分で足しました。

1

日ごとの明細を出させる

1日単位のデータを全部並べる

2

必要な期間だけ抜き出す

開始日と終了日で自分で絞る

3

そこで初めて合計する

足し算はこの段階で1回だけ

明細なら「どの日が入っているか」が目で見えます。

範囲を間違えていれば、その場で分かります。


対策2:答え合わせ用の数字を1つ持っておく

もう1つやったことがあります。

答えを知っている過去の月で、同じ手順を試しました。

2ヶ月前の数字は、以前に手作業で記録してありました。

指標 記録済みの値 今回の計算結果
クリック数 15回 15回
表示回数 500回 500回
平均CTR 3.0% 3.0%
平均掲載順位 8.3位 8.3位

4つとも一致しました。

ここで初めて、新しい月の数字を信用しました。

💡 豆知識

検算は「新しい数字」ではできません。答えを知っている古い数字が1つあれば足ります。

家計簿でも売上でも同じです。

先月の確定した数字を1つ残しておく。それだけで検算台になります。


これはAIのせいではない

念のため書いておきます。

AIが嘘をついたわけではありません。

道具が指定を黙って捨て、AIはその結果をそのまま受け取っただけです。

🧾
道具
指定を無視したが、エラーは出さなかった
🤖
AI
返ってきた画面を素直に読んだ
🙋
範囲を確認せず、数字だけ見ようとした

AIに任せる範囲が広がるほど、この「途中の1枚」が見えなくなります。

AIの間違いに気づく3つの方法に、もう1つ足す必要がありました。

数字を疑うのではなく、範囲を疑う。


学んだ3つのこと

✅ まとめ
  1. 指定した期間が黙って無視されることがある。エラーは出ない
  2. 気づけるのは数字ではなく「どの範囲か」の表示。先にそこを見る
  3. 答えを知っている過去の数字を1つ残しておくと、検算台として使える

今後

集計をAIに頼むときの手順を、自分のルールに追加しました。

「合計を聞く前に、範囲を聞く」の1行です。

同じ間違いを2回しないために、ルールは1行で書くようにしています。


最後に:自分の思い

危なかった、というのが正直な感想です。

157回と書いていたら、誰にも指摘されないまま残っていました。

読んだ人が「3ヶ月目で157回か」と参考にしたかもしれません。

数字を公開する以上、間違いは自分だけの問題では済みません。

伝えたいことは1つだけ。

AIが出した数字を疑う前に、その数字がどこからどこまでの話かを確かめてください。


この記事も Claude Code に書いてもらいました。「結論先行・一文60文字以内・数字を使う・誰向けか明確・自分の思いで締める」の5点を意識した版です。

AI活用検算データ集計非エンジニア失敗談

よくある質問

Q. AIが集計した数字はどこを確認すればいいですか?
A. 数字そのものより先に「どの範囲の数字か」を確認してください。当ブログの実例では、指定した31日分ではなく92日分の合計が表示され、エラーは1件も出ませんでした。範囲表示を見るまで気づけませんでした。
Q. AIの計算ミスと、道具側の不具合はどう見分けますか?
A. 計算過程ではなく入力条件が反映されているかを見ます。今回は計算自体は正しく、期間指定が黙って無視されていました。AIは表示された結果を素直に読むため、条件が捨てられても気づけません。
Q. AIに出させた数字を検算する簡単な方法はありますか?
A. 答えを知っている過去のデータで同じ手順を試すのが確実です。当ブログでは記録済みの2ヶ月前の数字(クリック15回・表示500回・CTR3.0%・順位8.3位)を再計算し、4項目とも一致したうえで新しい月の数字を採用しました。
Q. 合計と明細、AIにはどちらを出させるべきですか?
A. 明細です。日別など細かい単位で出させて、必要な期間を自分で絞ってから合計します。明細ならどの日が含まれているか目で確認でき、範囲の取り違えをその場で発見できます。
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