結論:Amazonの「手持ち在庫(FBA)」は、4つの数字の合計。1つだけ見ると必ず合わない。
- 手持ち在庫 = 在庫あり + 販売不可 + 入出荷作業中 + 調査中
- 納品プランを作っただけで、まだ倉庫に届いていない分は含まない
- 85商品で確認したら8商品がずれていた。うち4商品は在庫0扱いで一覧から消えていた
この記事は、Amazon物販で在庫データを自分で扱っている人に向けた記録です。セラーセントラルの画面と、自作ツールの数字が合わなくて困っている人が対象です。
ツールが出した在庫数が、セラーセントラルの画面と違うんだけど。どっちが正しいの?
どちらも正しいです。見ている数字が違うだけでした。原因は「在庫」という言葉が4種類あることです。
「手持ち在庫」は1つの数字ではない
セラーセントラルの在庫画面には「手持ち在庫(FBA)」という列があります。
この数字、1種類の在庫を表していません。
中身は4つに分かれています。
| 呼び方 | どんな状態か |
|---|---|
| 在庫あり | すぐ売れる。注文が入れば出荷される |
| 販売不可 | 倉庫にあるが売れない。破損・返品などの理由 |
| 入出荷作業中 | 倉庫の中で動いている最中。注文済みで出荷準備中など |
| 調査中 | Amazonが数を確認している最中 |
手持ち在庫は、この4つを足した数です。
💡 「倉庫に置いてある物の総数」と考えると分かりやすいです。売れる・売れないは関係なく、物理的にそこにあるかどうかで数えています。
「在庫あり」だけを見ると何が起きるか
ぼくのツールは、最初「在庫あり」だけを数えていました。
これで何が起きたか。
在庫が全部「入出荷作業中」だった商品が、在庫0として扱われました。
在庫0の商品は、価格チェックの対象から外れます。
つまり倉庫に商品があるのに、一覧から丸ごと消えていたわけです。
⚠️ 在庫0で除外する処理を入れている人は要注意です。売れている商品ほど「入出荷作業中」が増えるので、よく売れる商品ほど消えやすいという最悪の挙動になります。
実際、消えていた4商品はすべて「全量が入出荷作業中」の状態でした。
未入荷の分を足してはいけない
ここが一番はまりやすい落とし穴です。
Amazonのデータには、納品プランを作ったけれどまだ倉庫に届いていない在庫も入っています。
これを足すと、今度は数が多くなりすぎます。
理由は単純で、セラーセントラルの「手持ち在庫」がその分を含んでいないからです。
💡 まだ倉庫にない在庫を数に入れると、手元にない商品で並び順が決まってしまいます。保管料の判断もずれます。足さないのが正解です。
納品プランそのものの話はAmazon FBAの納品先倉庫は選べない話に書きました。
85商品で確かめた結果
2026年8月11日時点の実測です。
ずれ方は2種類ありました。
- 一覧から丸ごと消えていた4商品:在庫が全部「入出荷作業中」だった
- 数が1個ずつ少なかった4商品:1個だけ作業中だった
修正した結果、価格チェックの対象は83件から85件に増えました。
2商品は、赤字かどうかの判定すらされていなかったことになります。
合っているかを自分で確かめる方法
数字を直したら、必ず1商品だけ手で検算します。
やり方はこうです。
セラーセントラルで対象商品の手持ち在庫を見る
画面の数字をメモ
4つの内訳を足した数を出す
在庫あり+販売不可+入出荷作業中+調査中
未入荷の納品プラン分を確認する
ここは足さない
2つの数字が一致するか見る
合えば計算式は正しい
ぼくが検算した商品は、データ上の合計が18個でした。
そのうち6個が未入荷の納品プラン分でした。
18 − 6 = 12。セラーセントラルの表示も12個。一致しました。
検算は1商品で十分です。計算式が正しければ、残りも正しくなります。全部を目視で確認する必要はありません。
技術的なメモ(自分で作る人向け)
プログラムで取る場合、公式API(SP-API)のFBA在庫情報を使います。
足すべき項目は4つです。
fulfillableQuantity(在庫あり)reservedQuantity(入出荷作業中)unfulfillableQuantity(販売不可)researchingQuantity(調査中)
totalQuantity を使ってはいけません。この数字には未入荷分まで含まれていて、セラーセントラルの表示と一致しません。
学んだ3つのこと
✅ 「在庫」という言葉は4種類ある。どれを見ているかを先に決める
✅ 在庫0で除外する処理は危険。よく売れる商品ほど消えやすい
✅ 計算式を直したら1商品だけ手で検算する。全部見る必要はない
今後
次は在庫保管手数料を利益率の計算に入れるかどうかを決めます。
長く売れ残っている商品ほど、保管料で利益が削られているはずです。
そこまで見えると、「値下げしてでも早く売る」判断ができるようになります。
最後に:自分の思い
このずれに気づいたのは、ぼくではありません。
「セラーセントラルの並び順と違う」と自分で気づいて、確かめにいっただけです。
もし確かめていなければ、2商品はずっと判定されないまま、赤字で売れ続けていました。
ツールは動いているように見えても、正しいとは限りません。
伝えたいことは1つだけ。
自動化した数字ほど、一度は自分の目で確かめる価値があります。
この記事も Claude Code に書いてもらいました。「結論先行・一文60文字以内・数字を使う・誰向けか明確・自分の思いで締める」の5点を意識した版です。
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