結論:配られた「儲かる商品リスト」をそのまま信じたら、原価を1割見誤っていた
- 資料の仕入れ値14,250円 → 実際は16,500円
- 資料の粗利+9,006円 → 実勢に直すと+194円
- 在庫が残っていた104件のうち、条件を全部満たしたのは1件
この記事は、配られた資料や自動生成されたリストで判断している副業・物販の人向けです。
取引先が出しているリストなら、正しいんじゃないの?
数字は正しいです。ただしどの値段で計算したかが書いていません。そこがズレます。
何を見ていたのか
週に1回、取引先から一覧表が届きます。
品番・仕入れ値・想定の粗利が並んでいます。
「これを買えば儲かります」という表です。
便利なので、疑わずに使っていました。
疑い始めたのは、実際に仕入れる直前に1件だけ値段を確かめたときです。
罠1:仕入れ値の欄が「税抜」だった
資料には14,250円と書いてありました。
公式サイトを開いたら16,500円でした。
別の品も、19,000円と書かれていて実際は22,000円でした。
資料の値は税抜のうえに5%引かれた状態でした。税込に直すには2段階の計算が必要です。
原価を1割安く見積もると、粗利は1割水増しされます。
そして粗利の欄も、同じ安い原価で計算されています。
見つけ方は簡単でした。資料の値と実際のサイトの値を、1件だけ突き合わせるだけです。
罠2:粗利の欄が「過去最高値」で計算されていた
こちらのほうが影響は大きいものでした。
粗利は「売値 − 仕入れ値」で出ています。
その売値が、その品がこれまでで一番高く売れたときの値段でした。
実際に売れている平均価格に置き換えて、4件を計算し直しました。
| 品 | 資料の粗利 | 実勢に直した粗利 |
|---|---|---|
| A | +9,006円 | +194円 |
| B | +11,041円 | +4,313円 |
| C | +11,331円 | +4,793円 |
| D | +15,373円 | +8,645円 |
Aは、送料が少しぶれただけで赤字になる水準です。
資料の上では「一番おいしい品」に見えていました。
計算式は正しかった。入れた値段が最高値だっただけです。式が合っていても結論は変わります。
期間指定が黙って無視されていた話と同じでした。
数字そのものではなく、その数字がどの条件で出たかを見る必要があります。
罠3:配られた時点で、いいものは残っていない
3つ目は計算の話ではありません。
その資料は、取引先が全員に配っています。
全員が同じ表を見て、同じ品を狙います。
資料が配られる
全員が同じ「おいしい品」を知る
条件のいいものから消える
利益が出る品は、そもそも人気商品でもある
残るのは売れ残り
手元に届く頃には、残る理由がある品しか残っていない
実際に数えました。
在庫が残っていたのは104件。
そのうち利益が一定額を超えたのは8件。
さらに「実際に買い手がついている」条件も満たしたのは、実質1件でした。
104件を調べて1件です。
残っていた品には、残っていた理由がありました。
おまけ:在庫の有無を2回間違えた
この確認の途中で、自分でもミスをしました。
サイトの「品切れ」の表示が2種類あったのです。
片方しか見ていなかったため、「全サイズ在庫あり」と2回報告しました。
自動で判定させたあと、最後の1回だけは画面を目で見る。これで2回目の誤報告に気づきました。
自動化した確認ほど、目視の1回を省きたくなります。
3つの罠のまとめ
学んだ3つのこと
- 配られた資料の金額は、税込か税抜かを1件だけ自分で確かめる
- 粗利は「どの価格で計算されたか」を見る。最高値なら実勢の半分以下になる
- 全員に配られた資料の上澄みは、配られた時点で取られている
今後
資料の使い方を変えました。
候補を見つけるためではなく、候補を消すために使います。
そのうえで、資料に載っていないものを自分で探すほうが早いと判断しました。
同じ表を見ている人が多いほど、そこに残っているものは少なくなります。
最後に:自分の思い
配られた資料は、答えのように見えます。
自分で調べる手間が省けるので、正しいと思いたくなります。
今回いちばん反省したのは、計算を疑わなかったことではありません。
楽をしたい気持ちが、確認する気持ちより先に来ていたことでした。
伝えたいことは1つだけ。
便利な一覧ほど、1件だけでいいので自分の手で確かめてください。
この記事も Claude Code に書いてもらいました。「結論先行・一文60文字以内・数字を使う・誰向けか明確・自分の思いで締める」の5点を意識した版です。
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