結論:Claude Codeは万能じゃありません。非エンジニアのぼくが1ヶ月使って、ガッツリぶつかった「壁」が3つあります。これは失敗じゃなく、ツール自体の限界の話です。
- ぶつかった回数:3つの壁、合計10回以上
- 一番悔しかった壁:Claudeが作ったエラーをClaudeが直せない壁
- 一番諦めがついた壁:「エンジニアに相談を」と言われる壁
Claude Codeって何でもできる気がしてたけど、実際は限界もあるよね?
あります。1ヶ月使って3つの壁 にぶつかりました。今日はその壁を正直に共有します。「使い始める前に知っておきたかった」と思った話です。
「Claude Codeに興味あるけど、何ができて、何ができないの?」 — そんな人向けの正直レポートです。
誰向けの記事か
これ、誰が読むといいの?
Claude Code を使い始める前の人 と、使ってるけど「あれ?ここで詰まる」と感じている人 です。壁を先に知っておくと、回避策を準備できます。
具体的には次のような方を想定しています。
- Claude Code をこれから契約しようか迷っている
- 「非エンジニアでも本当にできるの?」と疑っている
- 触り始めて1〜2週間、壁にぶつかってモヤモヤしている
失敗談(5つの失敗)は 「ぼくが間違えた話」 ですが、今回は 「ツール自体の限界」 の話です。性質が違います。
壁1:Claudeが作ったエラーを、Claudeが直せない壁
ぶつかった度:★★★★★
最初の壁、なに?
Claudeが書いたコードがエラーを吐いた時、同じClaudeに「直して」と頼むと、ぐるぐる同じ場所をループする 壁です。最大で1時間半ハマりました。
シーンはこうです。
- Claude Code に「○○APIを叩くスクリプトを書いて」と依頼
- スクリプト完成、ローカルで動いた
- 本番で動かしたら エラー
- 「このエラー直して」と Claude Code に投げる
- 直したコードを実行 → 別のエラー
- また「直して」 → 元のエラーに戻る
これが 「Claude vs Claude のデバッグ無限ループ」 です。
⚠️ なぜループするのか
- Claudeは「直前の修正」を覚えていない — セッション内では覚えているが、長くなると忘れる
- エラーメッセージの本質が読めない — 表層エラーを直して根本原因を見落とす
- 非エンジニアは判断できない — Claudeが間違った方向に進んでも止められない
📌 抜け出した方法
- 別のClaude(Web版)にエラーログを貼る — 第三者視点で俯瞰してもらう
- 専門エージェント(debugger)を呼ぶ — 「Bashで
npm run testを実行して、エラーを最小再現してから直して」と頼む - 諦めて作り直す — 30分以上ループしたら、その関数だけ別アプローチで書き直す
教訓:Claudeにも 「同じClaudeでは解けない問題」 がある。30分ループしたら別Claudeか別アプローチに切り替える。
壁2:コンテキストが切れて「昨日の続き」ができない壁
ぶつかった度:★★★★☆
2つ目、なに?
長時間セッションで会話が膨大になると、Claudeが過去の文脈を忘れる 壁です。「あのファイルどこに置いたっけ?」が通じなくなります。
シーンはこうです。
- 朝からブログ開発でセッション開始
- 6時間後、PCを閉じて翌日に再開
- 「昨日の続きをやろう」 → Claudeは何も覚えていない
- 「あのデザインの修正、どこまでやったっけ?」 → Claudeは答えられない
- 結局、前日の作業を 30分かけて口頭で再説明
これが 「コンテキスト消失の壁」 です。Claude Codeは現在のセッションしか覚えていません。
⚠️ コンテキストが切れるタイミング
| タイミング | 結果 |
|---|---|
/clear を実行 |
即時リセット |
| セッションを閉じる | 次回起動時は白紙 |
| 会話が長くなる(200ターン超) | 古い会話が圧縮・忘却される |
| 別のPCで開く | 同じアカウントでも別セッション扱い |
📌 抜け出した方法
- 引き継ぎ3層構造を導入 — 前回記事 のCLAUDE.md / memory / wrap-up の3層で記憶を残す
- NotebookLM連携で長期記憶 — セッション終了時に要約を
mybrainノートブックに保存、次回起動時に自動で読みに行く - コンテキスト50〜60%で
/clear— 引き継ぎサマリーを出してから新セッションに移行
教訓:Claudeは 「今この瞬間」のコンテキストしか持てない。記憶を残す仕組みは 自分で作る必要 がある。
壁3:「エンジニアに相談を」と言われる壁
ぶつかった度:★★★★★
3つ目、これが一番大きい壁?
個人情報・決済・本格的なセキュリティを扱う場面で、Claudeが「エンジニアに相談を」と言って止まる 壁です。これは越えられない壁でした。
シーンはこうです。
- ブログに会員機能をつけたくなる
- Claude Code に「ログイン機能を実装して」と依頼
- Claudeから 「パスワード認証は危険。エンジニアに相談を」 と返答
- ぼくの CLAUDE.md にも 「決済情報・個人情報を扱う場合はエンジニアに相談を」 と書いてある
- → そもそも自分が踏み込むべき領域ではない
これは 「能力の限界」 ではなく 「責任の限界」 です。
⚠️ 「エンジニアに相談を」になる領域
| 領域 | 理由 |
|---|---|
| パスワード認証の自作 | 平文保存・ハッシュの取り扱いで事故が起きる |
| 決済処理(クレカ・銀行口座) | PCI DSS準拠など法規制が厳しい |
| 個人情報・医療情報の保存 | 個人情報保護法・GDPRの対象 |
| 公開する商用サービス | 障害時の責任が個人で背負えない |
| 既存システムへの本番反映 | 影響範囲が読めない |
📌 抜け出した方法
- 壁を認めて諦める — 「自分の領域ではない」と割り切る
- 代わりに「公開しない個人ツール」に振り切る — ぼくが作っているものは全部、自分用 or 認証付き(Cloudflare Access)
- 認証は Cloudflare Access に任せる — 自分で認証ロジックを書かない
教訓:「できない領域」を認めること が、非エンジニアがClaude Codeを安全に使う最大のコツ。万能感は危険。
3つの壁を一覧で振り返る
3つの壁、一覧で見たい!
表にしました。壁の性質と回避策 が違うので、整理して覚えるのがおすすめです。
| # | 壁 | 性質 | 回避策 |
|---|---|---|---|
| 1 | Claude が Claude のバグを直せない | 技術的限界 | 別Claude or 別アプローチ |
| 2 | コンテキスト切れで「昨日」が消える | 運用的限界 | 引き継ぎ3層 + NotebookLM |
| 3 | 「エンジニアに相談を」 | 倫理的限界 | 壁を認めて領域を選ぶ |
📌 壁の越え方には3パターンしかない
- 道具を変える(壁1:別Claude・別ツール)
- 仕組みで補う(壁2:記憶を外部化)
- 諦める(壁3:踏み込まない領域を決める)
3つの壁から学んだこと
これから Claude Code を触る人に、何を伝えたい?
3つの心構えだけ覚えてください。これで壁にぶつかっても、慌てずに対処できます。
✅ 1ヶ月で身についた、壁との付き合い方
- 壁にぶつかったら「ループ」から脱出する — 同じClaudeに頼り続けない
- 記憶は自分で残す仕組みを作る — Claudeに記憶力を期待しない
- できない領域を認める — 万能感は危険、領域を選ぶ強さを持つ
特に3番は、最初は悔しいですが、長期で運用するなら必須の感覚 です。
壁にぶつかる前に知っておくと安心なこと
Claude Code を触り始める前に、何を知っておくと良い?
3つだけ、初日に知っておくと壁にぶつかった時に落ち着けます。
1. Claudeは「同じClaude」では解けない問題がある
1つのClaudeで解けない問題は、別のClaude or 別アプローチで解く。同じ場所で30分以上ハマったら、視点を変えるサインです。
2. Claudeに記憶力を期待しない
Claudeは 「今このセッション」しか覚えていません。長期で何かを作るなら、引き継ぎの仕組みを自分で用意するのが前提です。
3. 「エンジニアに相談を」は止めるサイン
Claudeから「エンジニアに相談を」と言われたら、そこが越えてはいけない壁 です。万能感で踏み込まないこと。
やる前に絶対知っておくべき注意点
他に注意点ってある?
2つだけ、絶対知っておいてください。
1. 壁を「自分の能力不足」と勘違いしない
壁にぶつかった時、非エンジニアは 「自分が悪い」 と思いがちです。違います。ツール自体に限界がある 領域もあるので、自分を責めずに別の方法を探しましょう。
2. 万能感は事故のもと
「Claude Codeなら何でもできる」と思った瞬間に、踏み込んではいけない領域に踏み込みます。「できないこと」を知っている人ほど、安全に使えます。
💡 Claude Codeは 「相棒」 であって 「魔法」 ではありません。相棒の得意・不得意を知ることが、長く付き合うコツです。
学んだ3つのこと
今回の振り返りで得た一番の学びは?
壁は「ツール」と「自分」を冷静に見るためのチャンス だ、ということです。壁にぶつかってこそ、Claude Codeの本当の輪郭が見えました。
✅ 3つの壁から学んだ3つのこと
- 道具には限界がある — Claude Codeも例外じゃない
- 限界を補う仕組みは自分で作れる — 引き継ぎ3層・NotebookLM・別Claude起用
- 越えてはいけない壁を認める強さ — 万能感を捨てると、逆に作れるものが増える
もっと深く学ぶなら
3つの壁を踏まえて、もっと深く学べる本はある?
壁の段階に合わせて3冊厳選しました。「AIとの共存(壁1)」「AI活用技法(壁2)」「Web開発の安全(壁3)」、それぞれの入口です。
壁1(AIとどう付き合うか)を深く知りたい人へ
「Claudeが直せない壁」を超えるには、AIとの距離感の取り方が肝心です。著者の木内翔大さん(SHIFT AI代表)が、AIに振り回されない働き方を「仕事・お金・人生」の3軸で書いています。「AIを使う側に回る」感覚 が手に入る一冊です。
壁2(AIで考える力を磨く)を実践したい人へ
「コンテキストが切れる壁」を超えるには、AIに 正しい問いを投げる訓練 が必要です。発想法の研究者・石井力重さんが、AIを思考の相棒にする56の技法を体系化しています。「Claudeに何を聞けばいいか分からない」状態を抜け出す一冊です。
壁3(Web開発の安全領域)を覗いてみたい人へ
「エンジニアに相談を」と言われる領域を 体系的に理解したい人向け。徳丸本(通称)はWebセキュリティの定番教科書です。読むと「なぜClaudeが止まるのか」が腹落ちします。壁の中身を知ると、壁との距離の取り方も変わります。
最後に:自分の思い
これから Claude Code を触る非エンジニアに、何を伝えたい?
「壁にぶつかるのは普通です」 ということです。ぼくは1ヶ月で3つの壁にぶつかりました。たぶん、これからも新しい壁にぶつかります。
非エンジニアのぼくが Claude Code を触り始めた時、最初に思ったのは「これで何でもできる」でした。
しかし1ヶ月触ってみて、「Claude Code は最高の相棒だけど、万能ではない」 と分かりました。Claudeが Claude を直せないこと・記憶を持てないこと・踏み込めない領域があること — 全部、使う前に知っておきたかった ことです。
それでも Claude Code を使い続けるのは、壁の手前にある「できること」が圧倒的に広い からです。
3つの壁にぶつかったけど、3つとも回避策が見つかりました。全部、ぶつかってみないと見えない壁 だったからです。
💡 これから Claude Code を触る人へ。「壁にぶつかってもOK」 です。壁は「やめろ」のサインじゃなく、「やり方を変えろ」のサインです。
「壁を作らないように」じゃなく、「壁にぶつかったらどう回るか」 を知っておく — これがぼくが1ヶ月で身につけた、Claude Code との付き合い方です。
これからも、新しい壁にぶつかりながら、楽しく作っていきます。
この記事のシリーズ:5つの失敗・5つの習慣・引き継ぎ3層構造 と合わせて読むと、「非エンジニアがClaude Codeと付き合う全体像」が見えます。
この記事も Claude Code に書いてもらいました。「結論先行・一文60文字以内・数字を使う・誰向けか明確・自分の思いで締める」の5点を意識した版です。
よくある質問
コメント
記事への感想・質問・指摘など、お気軽にどうぞ。匿名(ゲスト)でも投稿できます。